DBFlute.NETを触るメモ(8) WinFormプロジェクトとQuillの設定
それでは、生成されたDbflute.NETを使う準備をしていきます。
Windowsフォーム プロジェクトの追加
まず、新しいプロジェクトをソリューションに追加します。ここでは、Windowsフォームのプロジェクト(DbFluteSampleWin)を追加します。
DBFlute.NETはQuillに依存しているので、参照設定で、「Seasar」「Seasar.Quill」「log4net」を追加します。また、DbFluteSampleLibをプロジェクト参照として追加します。
Quillの設定
DBFluteでは、データベースを操作する「ビヘイビア」クラスの生成にDIコンテナ(.NET版ではQuill)を使用します。そのため、まずQuillを使うように設定します。
詳細はQuillで簡単DI+AOP - S2Container.NETに書いていますが、手順としては、
- App.Configを設定
- Program.csの編集
- Quillのコントロールをフォームに張り付け
という流れになります。
App.configの設定
App.config(アプリケーション構成ファイル)を作ります。そして、次のような設定を行います。接続文字列は適宜変更してください。
<?xml version="1.0" encoding="utf-8" ?> <configuration> <configSections> <section name="log4net" type="log4net.Config.Log4NetConfigurationSectionHandler, log4net" /> <section name="quill" type="Seasar.Quill.Xml.QuillSectionHandler, Seasar.Quill"/> </configSections> <!--接続先の設定--> <quill> <dataSources> <dataSource name="ds"> <provider>SqlServer</provider> <connectionString>"Server=localhost\SQL2008;Database=DbFluteSample;Integrated Security=true"</connectionString> <class>Seasar.Extension.Tx.Impl.TxDataSource</class> </dataSource> </dataSources> </quill> <!--ログ出力の設定--> <log4net> <appender name="DebugConsoleAppender" type="log4net.Appender.ConsoleAppender"> <layout type="log4net.Layout.PatternLayout"> <conversionPattern value="%-5level (%C{1}#%M():%L) - %m%n"/> </layout> </appender> <root> <level value="DEBUG" /> <appender-ref ref="DebugConsoleAppender"/> </root> </log4net> </configuration>
Program.csの編集
ログ出力するためのコードを入れます。AssemblyInfo.csを使う方法もありますが、こちらのほうが確実なので、今回はアプリの起動時にlog4netの設定を行います。赤字の部分を追加します。
static void Main()
{
Application.EnableVisualStyles();
Application.SetCompatibleTextRenderingDefault(false);FileInfo info = new System.IO.FileInfo(
log4net.Util.SystemInfo.AssemblyShortName(
System.Reflection.Assembly.GetExecutingAssembly())
+ ".exe.config"); // アセンブリがdllの場合は".dll.config"log4net.Config.XmlConfigurator.Configure(
log4net.LogManager.GetRepository(), info);Application.Run(new Form1());
}
Quillのコントロールをフォームに張り付け
QuillでDIを行うために、ツールボックスを右クリックし、「アイテムの選択」をクリックし「ツールボックスアイテムの選択」ウィンドウからSeasar.Quill.dllを選択します。
そうするとツールボックスに「QuillControl」が現れるので、フォームにドラッグします。合わせてWindowsフォームにボタンやテキストボタンを追加します。